登録は済ませたのに、いいねが返ってこない。何度も書き直しているうちに、自分には書けることが何もないような気がしてくる。そんな状態にいる方は多いものです。結論から言うと、マッチしない原因の多くは、書いた内容が足りないことではなく、誰に向けて書いているのかが決まっていないことにあります。
この記事では、プロフィールを「良く見せる場所」ではなく「合わない人にスルーしてもらう場所」として捉え直したうえで、何を書き、何を書かないかの基準を整理します。
「多くの人に好かれる文章」を目指すと、逆にマッチしない
プロフィールの書き方を調べると、清潔感を出す、誠実さを伝える、趣味は共感されやすいものを選ぶ、といった助言によく行き当たります。どれも間違いではありませんが、この方向で書き進めると、たいてい似たような文章に行き着きます。
休日は友人と過ごすことも、家でのんびりすることもあります。仕事は真面目に取り組んでいます。よろしくお願いします。読んで悪い印象は残りませんが、同時に、この人と話してみたいと思う理由もどこにも書かれていません。
角を落として万人向けにした文章は、誰の記憶にも残りません。マッチングアプリは相手も大量のプロフィールを見ている場所です。そこで起きるのは、嫌われて選ばれないことではなく、印象が薄くて存在ごと通過されることです。
プロフィールの役割は、集めることではなく分けること
ここで一度、プロフィールの役割そのものを置き直してみてください。プロフィールは、できるだけ多くの人からいいねを集めるための広告ではありません。自分と合う人と合わない人を、会う前に分けておくための仕分けの装置です。
この見方に切り替えると、書くべきことが変わります。多くの人に当てはまる内容は、仕分けの役に立たないので価値が下がります。逆に、人によって好き嫌いが分かれる内容ほど、仕分けの精度を上げてくれます。
たとえば、休日の過ごし方を「インドアもアウトドアも」と書くと誰も落とせませんが、「休みの日は一日中家で映画を観ていることが多く、外に出るのは月に数回」と書けば、それを窮屈に感じる人は自然と離れていきます。離れていった人は、会っていたらどこかで合わなさが出た相手です。会う前に分かれてくれたのなら、それは損失ではありません。
| 書き方 | 集まる数 | 会った後の消耗 |
|---|---|---|
| 万人向けに角を落とす | 増えにくい・質もばらつく | 話が続かず疲れやすい |
| 自分の生活を具体的に書く | 減ることもある | 前提が共有済みで楽 |
絞ることは、機会を減らす行為ではなく、無駄なやりとりを減らす行為です。マッチ数が目的なら絞らないほうが有利ですが、続く関係が目的なら絞ったほうが早く着きます。
何を書けばいいか分からないときの、三つの材料
書く内容が思いつかないという声はとても多いのですが、これは特別な経歴がないからではなく、探している場所がずれているだけであることがほとんどです。次の三つから拾ってみてください。
- 平日の夜と休日の過ごし方:理想ではなく、直近の一ヶ月に実際にやっていたこと
- 一緒にいる時間の希望:頻繁に会いたいのか、それぞれの時間も大切にしたいのか
- 相手に譲れないこと:条件ではなく、関わり方の希望として一つだけ
一つ目で大事なのは、理想の休日ではなく実際の休日を書くことです。本当は美術館に行きたいと思っている人が「美術館めぐりが好きです」と書くと、その話題で来た相手に応えられず、やりとりの途中で息切れします。実際にやっていることなら、話が続く土台がすでに自分の中にあります。
二つ目は、会う頻度や連絡の間隔といった、感覚が分かれやすい部分です。ここは付き合い始めてから最も摩擦が起きやすい領域でありながら、プロフィールに書かれることがほとんどありません。先に出しておくと、合わない相手が早い段階で離れていきます。
三つ目は書きにくく感じるかもしれませんが、ここがいちばん仕分けに効きます。ただし、条件の羅列にすると印象が硬くなるので、「連絡はこまめでなくて構いませんが、返すときはちゃんと返したいです」のように、自分側の姿勢として書くと角が立ちません。
書かないほうがいいもの
絞るという方針を取ると、逆に書かないほうがよいものもはっきりしてきます。
ひとつは、自分を下げる前置きです。「文章が苦手ですが」「大した趣味もありませんが」といった一文は、謙虚さとして書かれることが多いのですが、読む側には判断材料になりません。書き始めに手が止まってしまう感覚そのものについては、マッチングアプリのプロフィール作成が怖いと感じたらで別の角度から整理しています。
もうひとつは、相手への否定形の要求です。「軽い方はご遠慮ください」「冷やかしはお断りします」といった文は、絞っているようでいて、実際には過去に嫌な思いをしたことしか伝わりません。絞るときは、避けたい相手を名指しするのではなく、自分がどう過ごしたいかを書く。同じ仕分けが、印象を損なわずにできます。
三つ目は、他人の言葉をそのまま借りることです。例文集をつなぎ合わせた文章は、整ってはいるものの、読み終えたときに何も残りません。多少ぎこちなくても自分の言葉のほうが、その人の輪郭が伝わります。
そして、盛った情報も長期的には割に合いません。会った瞬間に前提が崩れると、そこから信頼を積み直すことになります。編集部は、プロフィールで得たいのは「会ってみたい」ではなく「会っても崩れない」だと考えています。
それでも反応がないときに見直す順番
書き直してもマッチしない場合、文章をさらにいじる前に、順番を確認してみてください。多くの場合、写真、次に検索条件、最後が文章です。文章は読まれた後に効くものなので、そもそも一覧で止まってもらえていない段階では、いくら磨いても結果が動きません。
検索条件も見落とされがちです。年齢や地域の幅を狭く設定していると、母数が小さくなり、書き方の巧拙とは関係なく反応が乏しくなります。そもそも人と出会う場が今の生活の中でどう設計されているかについては、出会いがないのは数の問題ではなく、場の設計の問題も参考になります。
そのうえで、しばらく反応が薄い時期が続いたとしても、それは自分の価値が低いという意味ではありません。アプリの反応は季節や時間帯でも動きますし、相手側の事情でも動きます。数字が自分の評価に直結しているように感じ始めたら、少し離れてみるのも選択のひとつです。休むことについては婚活疲れ・出会いを探すのに疲れた時の休み方にまとめています。
全部を書き切らなくていい
プロフィールは履歴書ではないので、自分のすべてを説明し切る必要はありません。合う人に届き、合わない人が通り過ぎていく。それだけできていれば、役割としては十分に果たしています。
一度で完成させようとせず、実際にやりとりが始まった相手との会話から、書き足したい部分を見つけていく。そんな育て方でも構いません。書き直すたびに減っていくものがあったとしても、それは失っているのではなく、絞れている証拠です。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の状況への助言ではありません。
