「もう辞めたい」と思う日が増えているのに、生活のこと、職場の人のこと、次が見つかるかどうかを考えると、一歩が踏み出せない。夜になると、辞める理由と辞めない理由が頭の中で行ったり来たりして、気づけば朝になっている。そんな夜を過ごしている方もいると思います。

先にお伝えしたいのは、辞めたいのに辞められないのは、あなたが優柔不断だからではなく、それだけ真剣に自分の人生を考えているからだということです。この記事では、迷いが苦しくなる理由と、今すぐ答えを出さなくても心を整えられる方法をお伝えします。

「辞めたい」と「辞められない」は、どちらも本当の気持ち

辞めたいと思う気持ちも、辞められないと思う気持ちも、どちらもあなたの本当の声です。片方だけが正しくて、もう片方がまちがっているわけではありません。

苦しくなるのは、この二つを「今夜のうちに、どちらかに決めなければ」と思ってしまうときです。答えの出ない問いを、疲れた夜の頭で解こうとすると、考えは同じところをぐるぐる回るばかりになってしまいます。

迷いの中身を、ふたつに分けてみる

「辞めたい」という気持ちの中には、いくつかの違う気持ちが混ざっていることがよくあります。

気持ちの中身たとえば
今の状況から離れたい人間関係がつらい、体がもたない、毎日が苦しい
新しいことを始めたいほかにやってみたいことがある、成長できる場所に行きたい

左の列が強いときは、「辞める」より先に、まず今の負担を軽くすることが必要なのかもしれません。右の列が強いときは、少しずつ次の準備を始める時期なのかもしれません。どちらが正解ということではなく、自分の「辞めたい」がどちら寄りなのかを知ることが、迷いをほどく最初の一歩になります。

決めないまま、心を整える3つの手順

1. 「今夜は決めない」と決める

眠れない夜は、大きな決断に向いていません。「この答えは、今夜は出さなくていい」と、自分に許可を出してあげてください。決めないことを決めるだけで、頭の中の音量が少し下がります。

2. 辞めたい理由を、紙に書き出す

頭の中で考えていると、同じ理由が何度もくり返されて、実際より大きく感じられます。辞めたい理由を、思いつくまま紙に書いてみてください。書き出してみると、「本当につらいのはこのひとつだった」と気づくこともあります。

3. 小さな「準備」をひとつだけする

辞めるかどうかを決める前にも、できることはあります。気になる仕事を調べてみる、信頼できる人に話を聞いてもらう、少しだけ貯金の計画を立ててみる。小さな準備は、「いつでも動ける」という安心をくれます。安心があると、今の場所での毎日も、少し楽になることがあります。

カードが教えてくれること:ソードの2

タロットに「ソードの2」というカードがあります。目隠しをした人が、胸の前で2本の剣を交差させ、じっと座っている絵です。このカードは、決められずに立ち止まっている状態を表しています。

一見すると苦しそうな絵ですが、このカードの人は、あわてて剣を振り下ろしたりはしていません。静かに座って、心のバランスを保とうとしています。私はこのカードに、「迷っている時間も、自分を守るための大切な時間」という意味を感じます。

答えが出ないまま立ち止まっている自分を、責めなくて大丈夫です。目隠しを外すタイミングは、いつか自然にやってきます。そのときまで、剣を持つ手の力を、少しだけゆるめていてくださいね。

今夜、あなたに伝えたいこと

仕事を辞めるかどうかで悩むのは、それだけ毎日を一生懸命に生きてきた証拠です。どうでもいい仕事なら、ここまで悩んだりしません。

続けることも、辞めることも、どちらもあなたが自分を大切にするための選択です。どちらを選んでも、あなたの価値が変わるわけではありません。

ここまで読んでくださったあなたは、きっと今日も、疲れた体で職場に向かい、たくさんのことをこなしてきたはずです。今夜は答えを出さなくていいから、温かいものを飲んで、早めに布団に入ってくださいね。明日の朝のあなたは、今夜より少しだけ、遠くまで見渡せているはずです。

もし、朝起きられない、食事がのどを通らない、という日が続いているなら、それは心と体が「少し休ませて」と伝えているサインかもしれません。ひとりで抱えこまず、お医者さんや信頼できる人の力を借りることも、自分を守る大切な方法です。

毎月の巡りを九星とタロットで読む月だより「九つの星と、一枚のカード」も、noteで書いています。今月の流れを知るきっかけに、のぞいてみてください。

この記事は、同じように悩む方に向けて書いたものです。今のあなたに合うところだけ、受け取ってくださいね。占いは答えではなく、気持ちを整えるための小さな灯りとして使っていただけたらうれしいです。