SNSを開くと、友人の結婚報告や、仕事で活躍している人の投稿が目に入る。うれしい気持ちもあるのに、画面を閉じたあと、なぜか胸が重くなる。「それに比べて私は」と考えはじめると、止まらなくなってしまう。そんな経験はありませんか。
先にお伝えしたいのは、人と比べてしまうのは、あなたの心が弱いからではなく、「もっとよくなりたい」という願いを持っているからだということです。この記事では、比べてしまう心のしくみと、その気持ちを自分を大切にする力に変えていく方法をお伝えします。
比べてしまうのは、ごく自然なこと
人は、まわりと自分を比べながら、自分の立ち位置を確かめて生きています。比べること自体は、悪いことではありません。誰かの姿を見て「私もがんばろう」と思えるなら、それは前に進む力にもなります。
苦しくなるのは、比べたあとに自分を責める言葉が続くときです。「私はだめだ」「どうせ私なんて」。比べることが、自分を傷つける道具になってしまったとき、心は少しずつすり減っていきます。
見えているのは、相手の「一番いい場面」だけ
SNSに流れてくるのは、多くの場合、その人の人生の中でも特に輝いている瞬間です。悩んだ夜や、うまくいかなかった日は、ほとんど写っていません。
| 自分について知っていること | 相手について見えていること |
|---|---|
| 迷い、疲れ、失敗、不安も全部 | うれしい報告、楽しそうな写真 |
| 毎日の地味なくり返し | 特別な日の一場面 |
| うまくいかなかった理由 | うまくいった結果だけ |
つまり私たちは、自分の「舞台裏」と、相手の「舞台の上」を比べていることが多いのです。それでは、自分のほうが見劣りして見えるのは当たり前です。比べて落ち込んだときは、「今、私は相手の一番いい場面だけを見ているかもしれない」と思い出してみてください。
比べる気持ちを、自分の物差しに変える3つの手順
1. 比べて心がざわついたら、いったん画面から離れる
落ち込みそうになったら、そのまま見続けずに、スマホを置いてみてください。深呼吸をひとつして、温かいものを飲む。比べる気持ちが強いときは、まず距離をとることがいちばんの手当てです。
2. 「本当は何がうらやましかったのか」を言葉にする
うらやましさの奥には、あなたが本当に望んでいることが隠れています。誰かの結婚がうらやましいなら、「安心できる人と一緒にいたい」という願いがあるのかもしれません。誰かの活躍がうらやましいなら、「自分の力を発揮したい」という思いがあるのかもしれません。比べる気持ちは、あなたの願いを教えてくれるサインでもあります。
3. 昨日の自分と比べてみる
比べる相手を、他人から「昨日の自分」に変えてみてください。昨日より少し早く起きられた、昨日より少しやさしい言葉を使えた。それだけで十分です。自分の物差しで測ると、ちゃんと前に進んでいる自分が見えてきます。
カードが教えてくれること:力
タロットに「力」というカードがあります。ひとりの女性が、ライオンの口にやさしく手をそえている絵です。力ずくで押さえつけるのではなく、穏やかな心でライオンをなだめている。このカードは、やわらかさの中にある、本当の強さを表しています。
比べて落ち込む気持ちは、心の中のライオンのようなものです。無理に押さえこもうとすると、かえって暴れてしまいます。このカードが教えてくれるのは、その気持ちを否定せず、「うらやましかったんだね」とやさしく手をそえてあげることです。
自分の気持ちをなだめられる人は、とても強い人です。比べてしまう自分を責めず、そっと受けとめてあげてくださいね。
今日、あなたに伝えたいこと
人と比べて落ち込むのは、あなたが自分の人生を真剣に考えている証拠です。どうでもいいと思っていたら、比べて悩むこともありません。
あなたには、あなただけの季節があります。花が咲く時期は、花ごとに違います。まわりが先に咲いているように見えても、あなたのつぼみは、あなたのタイミングで、ちゃんとふくらんでいます。
ここまで読んでくださったあなたは、きっと今日も、自分なりにたくさんのことをがんばってきたはずです。今日は、誰かの物差しではなく、あなた自身の物差しで、自分をほめてあげてください。小さなことでも大丈夫です。
毎月の巡りを九星とタロットで読む月だより「九つの星と、一枚のカード」も、noteで書いています。今月の流れを知るきっかけに、のぞいてみてください。
この記事は、同じように悩む方に向けて書いたものです。今のあなたに合うところだけ、受け取ってくださいね。占いは答えではなく、気持ちを整えるための小さな灯りとして使っていただけたらうれしいです。

